Zatoichi 9/13

じいさん　親父(oyaji)はいねえのか？
今日は なんだか 用が あるって 休みなんですよ
なにが用だよ生意気(namaiki)に
爺さん　なんで こんなところで はたらいてるんだい？
身より(mi-yori)はいねえのかよ
ええ　そうなんです
こじきみたいなことしてた わたしを ひろってくれた うえに
こんなに よくしてもらって
おやじさんには ほんとうに 感謝(kansya)してますよ

こんなきたねえところで はたらくよりは
こじきのほうが いいだろう
じいさんよ　そのままござ持って 表でたら 金もらえるぜ

ごいちのちょう

てめえら こんなところで なにやってんだ このやろう
ばくちが うちてえならな　しょばだいよこせ
なに言ってやがんだい
もともとここは おれたちの島(shima)じゃねえか
なんだと このやろう

やんのか このやろう

銀蔵と　やんなきゃだめか

まってろ

すげえ

待て(ma-te)　待て
終わり(o-wari)だな

あの按摩　座頭市(ZATOUICHI)か？
あの女たちは 鳴門屋(NARUTO YA)の 関係(kannkei)らしい です
鳴門屋ってありゃあ　何年前だったかな
もう十年に なります
そうかい
がきが 生きてりゃ そりゃ 相応(souou)の 年になってるはずだ
しかし　あの用心棒は 座頭市を 斬れるかな

扇屋いるか？
おや　これはこれは 銀蔵親分
ようこそ いらっしゃいました
まあまあ　どうぞどうぞ

ずいぶんと 景気(keiki)いいじゃねえか
ここには 来るなって 言ってあんだろうが
気にするこたあ ねえよ
舟八(FUNAHACHI)んところも 消えて これからは おれ達の やりたい放題(houdai)だ
ま　しっかり稼ぐ(kase-gu)こった

はやく掃除(souji)しろ

大変(taihen)だ　舟八一家が 全滅(zenmetu)した
銀蔵のとこの 用心棒に 全員(zenin)切り殺され(ki-ri koro-sare)ちまった
しかし銀蔵も すげえ用心棒 雇っちまったな
按摩さん　しばらく町には でねえほうが いいぜ
新吉さん　その用心棒ってのは そんなに強いのかい？
ああ　そらすげえ
じゃあ　おれと　夜(yoru)勝負したらどっちが つよいかな
真っ暗(makkura)だったら　お互い(o-taga-i) 目が見えねえから
按摩さんのほうがつええかもしんねえな

わらったな？
よし　今度はおめえらがあいてだ　稽古(keiko)つけてやるからこっちこい
これから　お前たちに剣術(kenjutu)の稽古をつける
こころしてかかるように
いくぞ
どっからでもかかってこい
なんでいっぺんにかかってくるんだよ
こうしよう
あの　安全(anzen)のために段取り(dando-ri)きめるから
まず　おれがこう入って
おまえここに打ちこめ
そして　おめえだよ
それからこうだ
よし

やりゃあできんじゃないか
いいか　今度は早くするぞ
いいぞ　そうだ

いてえよばか
もうおまえらなんかに 剣術教えて(oshi-ete)やらねえよ
ちきしょう

なにやってんだてめえ
ばか　うち帰れもう

風呂(huro)でもはいるかな
わたしもはいる
ばかやろう男がさきだろう
わたしもおとこだよ